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江戸川、利根川、運河

日帰り
160km

ニ子玉⇒目黒⇒築地⇒有明⇒葛西⇒江戸川⇒利根運河⇒利根川⇒木下⇒木下街道⇒船橋⇒有明⇒築地⇒目黒⇒ニ子玉
江戸川は、じつにきれいで
走りやすいです。

走りたいサイクリングルートのトップが
多摩川だそうですが、不思議でなりません。
私は江戸川です。

そもそもアンケートによるランキングという
統計の手法そのものに疑問を感じてはいますが・・・
江戸川 葛飾 寅さん記念館付近
見てください
この美しい景色
多摩川にこんなところありません。
江戸川は利根川にくっつくところまでで60kmあります。
多摩川だと、とっくに青梅をつきぬけてしまいます。
で、運河の話ですが、
東北から海をとおって江戸へ物を運ぶ場合
房総半島をぐるりとまわるより
銚子から利根川を上って関宿を経由して
江戸川をとおってくるが近い・・・
関宿をまわってZの形で江戸川へはいってきます。

そのジグザグ航路には途中に浅瀬があり、船の大きさを変えて積み替えが行われていました。

どうせ積み替えるなら、
さらに近い、
途中を陸路で運ぶコースが使われることが多くなりました。
その陸路を運河にして積み下ろしの手間を省こうということで、
関宿をまわらないで
ショートカットする運河が計画されました。

当初国の事業としてはじめる予定でしたが、
財政難のため利根運河株式会社の民間事業として発足しました。
平行して鉄道も計画されましたが、こちらは実現しませんでした。
運河なので
「水はどっちから流れているか」という質問の答はないようですが、運河開業当初は江戸川から利根川へ流れていたそうです。
落差が2mほどあったようです。

ところが、
台風によって鬼怒川と利根川の合流点の川底があがり、この流れが反対になりました。
日本の河川のような急流を輸送の手段として使う運河の運営は非常にむずかしい。
度重なる台風による河川の変化です。

運河運営は、長続きしませんでした。

わずか20年ほどで衰退しました。

加えて
鉄道の発達です。
これにより運河輸送は、急速に衰退していきました。
さらに、その後の度重なる洪水により岸の崩壊・越流破堤し、耕地への氾濫・浸水がおこります。
昭和16年7月22日、台風第8号により各地の堤防を破壊し、運河の通航はほぼ不可能となりました。
これにより運河会社は破綻しました。
その土地は洪水対策として国に買収され国有化されました。

その後、国策によって、堤防の拡幅と嵩上げが行われ、両岸堤防上の桜は切られ、運河沿いの商店や住居も立ち退きを命じられ、利根川からの水も断ち切られました。

そして、今の形になったようです。
利根川
きおろし まで行って。
木下街道を帰ってきました。
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利根川 木下付近