青木が原樹海
2013_11_27 晴れ 車⇒道の駅、鳴沢⇒自転車⇒紅葉台⇒自転車⇒本栖湖⇒自転車⇒樹海散策路
青木が原樹海に行ってみます。今の時期ですと、落葉樹の葉は落ちて、空が透けて見えて明るい、健康的な樹海の中の散策になりそうです。
その前に、まわりの山に登って様子を見ます。
例によって、朝早い出発です。4時すこし過ぎにうちを出る。246号小山から上ってきました。小山で少し迷いましたが、三国峠を越えて山中湖です。
車に自転車を乗せてきました。これをやると何だってできてしまいます。雨が降ろうが、風が吹こうが、夜、遅くなろうが、へっちゃらです。車まで逃げて帰れば、それで安心だからです。
富士五湖の位置関係は、巨人が左手の指を突っ込んでできたようなかんじで、山中湖だけ離れています。
親指と人差し指の間にも低いところがあります。忍野平野です。
15,000年ほど前の洪積世の末期に、古富士火山は噴火を繰り返し、陥没し、山中湖と忍野盆地付近に宇津(うつ)湖、富士吉田市の明日見(あすみ)盆地一帯に明日見(あすみ)湖、現在の河口湖の南に旧河口湖、現在の西湖、精進湖,本栖湖を含む青木ヶ原一帯に拡がるせの湖という4つの陥没湖が誕生した。
さらに5500年前〜1500年前の噴火で湖は3つになった。
本栖湖、精進湖、西湖がつながった、今の倍の面積の「せの海」。
山中湖と忍野平野がひとつの湖で宇津湖。
太田川がせき止められ、現河口湖の西半分ができた。
ふじあざみ38号
(平成14年10月)
延歴19年(800年)の大噴火によって流れ出た溶岩流は、宇津湖を山中湖と忍野湖に分け、忍野湖はその後桂川の侵食によって水が干し上がり、かつて湖底にあった湧水口が現れ、忍野八海と呼ばれる化石湖となりました。
この溶岩流は同時に、せの海の一部を分断し本栖湖を作りました。
そして再度の大噴火、貞観6年(864年)、せの海は青木ヶ原溶岩流によってその大半が埋められ、西湖と精進湖に分かれました。
噴火のたびに形を変えた富士五湖
道の駅「鳴沢」に
車を置いて
紅葉台の上り口は
すぐにわかります。
紅葉台(1164.7m)までは車が行けます
馬だって行きます。
自転車だってほいほいです。
と言いたいところですが、実は
かなりのでこぼこ、そして勾配で、何度も押しました。
紅葉台から三湖台まではすぐです。
ちいさな坂を2つですが、
乗って上ることはできません。
格闘の末
結局
押して上ることになります。
といっても短い坂2つです。
三湖台に着きました。
1202.6m
左の方から
ずーーっと溶岩が流れてきて、右の山にそってあった湖を、じゅわーっと、湯気をたてて埋め立てたというかんじが伝わってきます。
足和田山(1355m)のことを五湖台といいまして、三湖台より高いところにありますが、一度くだって上る山ですし、眺めもいまいちという情報なのであきらめて
とぼとぼと下ります。
地面は霜柱がたっています。
樹海の真中をつっきって
精進湖の横をとおり本栖湖へ向かいます。
樹海の広さはおよそ3000haだそうです。
「これは山手線に囲まれた面積に匹敵する・・・・・」
と書いてあるWebページもありますが、
山手線の内側は6300haなので、
(
面積の比較
)
山手線の内側と同じというのは違う。
かなり下りこんでいるようですが、西湖と精進湖と本栖湖の高さは同じだそうです。
ということは、国道から西湖へ行くにも相当下るということでしょう。
先ほどの続きです。
青木が原樹海の広さ、およそ3000ha、これは、山手線の内側の半分ほどの面積です。
もっとも、どこからどこまでが青木ケ原樹海かということになると問題で、8km×8kmということでいくと64平方キロということで、山手線の内側とおなじになります。
が、3000haという数字が出てきたら山手線の内側の広さではない。
精進湖です。
西湖、精進湖、本栖湖の水位はおなじ、そして、いつも一定の水位を保っている。標高902m前後。流れ出ている川はない。では、どこに吸い込まれて行っているのか・・・
駿河湾にも出口があるそうです。
ほどなく
本栖湖に着きました。
東海自然歩道連絡協会公式サイト
樹海コース
4つの陥没湖に溶岩が流れ込み、せき止めたり、埋めたりの紆余曲折を経て、現在の富士五湖ができた。
山すそに沿って139号線が走っています。
それに寄り添うように東海自然歩道が作られています。
振り返って
富士山を見てみますと傘かぶっています。
東海自然歩道は本栖湖の脇
を通っています。
こんな、まっ平らなところもあります。
この季節は樹木の葉が落ちて
林内はあかるい。
ここでの時刻
11:00
です。
パノラマ台へ上ってこよう
と、
張り切ってのぼっていきましたが。
烏帽子岳(えぼしたけ)からの富士山です。
11:34
パノラマ台は、ここもまた、みたところ、一度くだって、また上る、そんな山です
くだって、また上るということは、帰りもまた、くだって、また上るということになります。
心はくじけて、このまま、下りることにしました。
手前の小さな山が大室山です。
先ほどの道程図のところから34分で登ってきたことになりますが・・・案内図では1時間10分と書いてあります。
上る時間はいつもは登山地図のとおりなのですが、今回は違ったようです。
東海自然歩道に下りてきて再び走りはじめます。
調子よく走れるところもありますが、
道が細く、くねって、坂があって色々です。
国道139号線の下を通って向こう側にでます。
道路にあがることはできません。
フェンスがあります。
でこぼこの道を進みます。
上りきれない坂は押して行きます。
。
時々は良い道になったりします。
溶岩だけの世界から最初の植生までの時間が非常に長いでしょうから、なかなか育たないということでしようが、1000年近い年月で、この大きさの木とは、やはり小さい。
基盤が溶岩からはじまると、やはりこうなのでしょう
散策路からはずれると迷います。
樹海に限らず、どこの山でもそうです。
山で迷ったら上へ行きます。尾根筋に出たら、だいたい、そこには山道があります。
しかし、このように平らだと、どっちへ行ってよいかわかりません。
樹木の影の方向で方角を知るのは、町の中でさえも容易なことではありません。
磁石を使うと正確ですが、地面はでこぼこですから、針の示すとおりには歩けません。
それが問題なのです。
舗装道路を横切ったりします。
深い森の中を走っているわけではありません。
国道に沿って遊歩道が作られているのです。
かなり奥へ入っても、国道の車の音は聞こえるでしょう。
とくに夜は、よく聞こえると思います。
国道はまっ平らですが、こちらはでこぼこで坂の上り下りばかりです。
乗って越えられる状況ではありません。
さきほどの国道と湖との落差の話ですが西湖へ行くにも、やはり、かなり下りこみました。
自転車だと、それが実感できます。
一度西湖へ出て、軽く一週して、こうもり穴の近辺の樹海にはいります。
富士五湖の湖面の標高ですが
山中湖--982m
河口湖--830m
西湖、精進湖、本栖湖--902m
となっています。
山中湖が異常に高くて河口湖がひくい。
どのようになっているか絵で見てみます。
富士山火山の歴史(有史の富士山)
を見させていただきます。
忍野一帯が窪みになっているのもわかります。
こうもり穴の近辺の樹海にはいりました。
こちらは割合平らです。
が、道が縦横に走っていますので、どっちへ行きたいのか、わからなくなります。
迷うというのではありません。
あちこちに風穴という穴があります。
○○風穴という具合に
地上で、これだけ穴がみえるということは
地下もやはり穴だらけということでしょう。
そして、降った雨は「火山灰の中をじわりじわりとしみていく」のではなくて、このような穴を伝わって、ぼこぼこと流れているのかもしれません。
何とかスポットなどという場所は、これっぽっちもありませんでした。
さわやかな風が吹き抜ける、すずやかな場所でした。
まっすぐな道をあちこち走って、車も通れるような道に出て、そのまま帰ってきました。
休みの日の夕方は246は特に混みます。前回そうでした。なので道志道を帰ります。
道志道はすいています。すーっと走っているのですが、しばらくすると後ろに明かりがさしてきます。脇へ寄ってやりすごしますが、すぐに後ろに着かれます。ほとんど車が走っていない。
尾根幹線もすいすいでした。自転車に、ほんのちょいと乗っただけの日でした。
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