場所 棒の嶺越え
日時 距離 2014_01_26  150km
コース 多摩川自走⇒川井⇒奥茶屋⇒棒の嶺⇒名栗湖⇒飯能⇒箱根が先⇒多摩川⇒
メンバー ひとり
天気 晴れ
装備
今回の新しい試み 前回多摩川で自転車を背負ってみた。今回は誰の助けも求められない山で背負ってみる。


.
.奥多摩、川井から谷を入って、奥茶屋から自転車を背負います。
登山道をずーっと登っていき、登り付いて、尾根すじをしばらく歩くと林道に接します。
埼玉県側に抜け、名栗湖へ出ます。
飯能へ出て、箱根ヶ崎を通り帰ってきます。





その日は1日中2階でひなたぼっこをして過ごそうと考えていました。しかし、
NHKで「小さな旅」というのをやっていて、
そのなかで、銀座で行商をやっているおばあさんが、
重い荷物を背負って歩いている姿を見ました。
自分はどうだ・・・、1日だらだらしている場合ではないぞ、と、奮起

出かけるには遅い時刻だ、とは思いましたが、
あわただしく自転車を漕ぎ出した次第で・・・・



自走1・・・・・・・・・61.8km
背負い歩き・・・・・・5.6km
押し歩き・・・・・・・・5.6km
自走2・・・・・・・・・77.3km

合計・・・・・150km
棒の嶺を越えます
自転車を背負うことになります

背負子を使えば楽ですが、

自転車に乗っているとき、この背負子が邪魔になる、

いろいろ考えたあげく
自転車のフレームそのものを
背負子にしてしまうことにしました。

実用に耐えうるか
ためします。
登戸
大黒屋前

多摩川サイクリングロードはスピードを出して走ってはいけません。
ただ、移動するだけ、というくらいのスピードで走ります。
とろとろと走って距離50キロもいくと
どつちみち、すぐに羽村に着いてしまうのです。
びんびん走る意味はないのです。
0906
是政橋
帰りは、真っ暗で、くたくたで
ここを通ることになるでしょう。
そんなネガティブな思考が
頭の中を駆け巡ります。
0938
拝島町
方角からして、あの山並が奥多摩でしょうか
あのひとつを越えます。
この冬空、考えるだけで、ぞっと寒けがはしります。
1028
小作から吉野街道を行きます。
へそまんじゅう屋さんの看板
日向和田
1130
川井
ここで12時近くです。
これから、まだ奥へ行き
さらに徒歩でのぼって降りてくる

時間帯としては遅い。
帰りは真っ暗でしょう。

明るいうちに山から出なければなりません。
いちおう、ライトはついていますが、
それだけでは暗い。
それに暗くなると、いっきに気温が下がってくる。
1152
県道204号を奥へ 1204
百軒茶屋
今回は登山靴
フラットペダルで使っています。
1216
奥茶屋から
登山道へ

予定としては
ここが頂上まで2時間くらいでしょうか、それから尾根の横歩き・・・

明るいうちに名栗湖、湖畔まで降りることができるか・・・

時間との戦いです。
1219
ここから自転車前輪をはずして
背負います。

自転車のフレームそのものを
背負子にするのですが、
背中にあたるものがないか、
垂れたりしないか、
登りながら調整するつもりです。
今回は、登山靴の中に
靴下2枚履いています。

下着の着替えを持ってきていません。
なので、乾かしながら歩きます。

まだ、昼飯を食べていません。
ここからは両手が空いてきますので、
おにぎりを食べながら歩くことができます。
が、汗をかいた下着を乾かしながらも歩いています。

おにぎりを食べながら、シャツを乾かしながら歩きます。
杖をついていないのは、そのためです。
自転車は前輪をとって
ハンドルを横に向けただけなので
解体作業は5分もかかりません。

もちろん組立てもそうです。

わさび田の横を行きます
フェンスを引っ張ってある針金が
車輪にひっかかり
うまく進めません。背負っている状態から
下ろすとき、ハンドルが片方着く
そのとき安定しないので
おろすときに工夫が必要です。

工夫とは、木に寄りかけて下ろす・・・
とかの工夫です。
1253
棒ノ嶺は
棒ノ折山(ぼうのおれやま)
棒ノ折嶺、棒ノ峰、棒ノ嶺ともいうようです。
1304
半分脱いだ下着を乾かしながら登っていますが、乾きません。
寒いのです。

しかし、体だけは汗かいています。
1306
自転車の重さは12キロくらい
なので、背負っているというかんじがしないほど軽い。

そして重心が高いため
安定が良い。
1322
棒ノ折山頂上です。
標高969m


ものすごい風です。
冷たい。

ここで、急いで下着を着替えて
すぐに出発
1353
登山者はいません。
たった一人だけすれ違いました。
「こんにちは・・・」と挨拶を交わし、
何か言うかと思ったら・・・
唖然としたらしく、この姿を見て絶句、
こんにちは・・・以外は
何も言葉を交わさず、通り過ぎていきました。

熊よけの鈴がりーん、りーんと鳴っていました。
1400
熊が出るようです。
足跡がないか気をつけて
見てみます。


足跡は見当たらないようです。
熊よけの鈴は身に付けていませんが
1403
自転車を背負った異様な姿・・・・
この姿に出っくわしたら

熊の方が
「これは、いったい何だ・・・」
と、しばらくは考え込むでしょう。
たぶん・・・

その隙に
こそこそと
逃げる
つもりです。
そんな、ポジティブな思考をしながら
進んでいきます。


そんなこんなで、
棒の嶺の次の山につきました。

問題は熊より
再び汗をかいたことです。

再びの登りで汗をかきましたが
着替えがありません。
自熱乾燥を待つしかありません。
1420
林道が見えてきました。
しかし、ここからは降りることはできません。

もうすこし、近くなるまで歩きます。
1422
この辺がいちばん近いところですが、
なかなか適当な降り場所がありません。

登山道と林道の接合路があるはずなのですが、見当たりません。

ずーっと絶壁です。

あちこちした挙句
1435
ここから降りることにしました。
背負ったまま降りると
すべったときに、自転車ともども
ずどーん、と落ちて行きます・・・
そうなったら、ただでは済まない。
骨折はしないでしょうが、かなりの打撲は覚悟しなければなりません。

写真で見ると、なだらかですが
実は絶壁なのです。

被害を最小限にとどめるために

まず、自転車をずりおろして
その後で、自分が、ずるりと降りていきます。
1443
なんとか無事に降りました。

こんなところで足でもぐじいた日には
2〜3日は誰も通りませんので
完全に凍死です。

細心の注意を払って行動します。
1444
林道は舗装してありませんし、
凍っています。
そろりそろりと押していきます。

それでも後ろの車輪が横滑りして
なんだか横に押していくことになったりします。
1453

向こうの山に林道が見えていますが、
あそこまで押していくことになるかもしれません。

まともな砂利道になりました。
1501
と、喜ばせておいて
またまた雪道です。
1521
タイヤが切れそうな
石道になりました。
有馬峠を越えて行く道への分岐点です。
どちらも通行止めです。
1559
名栗湖湖畔に着きました。
なんとか明るいうちに湖畔に着きました。
もう大丈夫です。

水はいっぱいです。

このダムは集水面積がいかにも狭い。
揚水式発電の溜池ではないかと思うくらい狭いのですが・・・。


1608
ダムです。
ロックフィルダム

名栗の集落の方へおりていきます。
1615
ここで考えます。
小沢峠を越えて青梅へ出るか、
川沿いに飯能経由で箱根ケ崎へ向かうか

峠を越えて、これ以上汗をかくのはいやじゃ
風は強烈な追い風

飯能へ向かいます。
1624
駆けぬけろ、と書いてあります。

飯能の街中を
駆けぬけます。

汗をかいたシャツを乾かしながら走っても
ちっとも乾きませんが
着ていると、じきに乾く・・・・

それだけ熱を奪われている
ということでしょうか・・。
1707
ここは箱根ケ崎

阿須を過ぎて八高線沿いに
のぼりがあって、
結局、汗かいてしまった。
1746
是政橋
くたくたです。
電話して、車で迎えにきてもらおうかしら・・・・
という誘惑にかられます。
なんだか寒気もしてきました。

汗をかいたり、乾いたりです。
1922
二子玉川園

20:30

今回の反省点が3つ
@もっと早く出発
A着替えを用意
B背負い帯の幅を少し広く
トップページへ