雁坂峠を越える(自転車)

2014_05_14  晴 95km 92.5km うち19.3km背負い歩き 石和⇒自転車⇒雁坂峠登山口⇒自転車背負い(19.3km)⇒出会いの丘 ⇒自転車自走⇒西武秩父駅

山の向こうの隣村や隣国へ行くには標高の低い峠道を通りたいというのが自然な流れだ。そこで、各地に自然発生的に峠道が生まれた。雁坂峠は奥秩父の山域の主脈の一つである雁坂嶺と水晶山の間にある。山梨から埼玉へ行くには大菩薩峠か雁坂峠を通るのが便利だ。特に秩父へ出るのには雁坂峠が近い。
秩父往還は古代から甲斐と秩父を結ぶ第一の道で
秩父道、雁坂路、甲州裏街道とも呼ばれていて、その街道の最も険しい峠が雁坂峠であった。
現在は峠の真下を国道140号が雁坂トンネルとして通過する。このトンネルは自動車専用道路で、自転車は通行できない。ならば、
雁坂峠を自転車で越えてみようではないかと思った。
なお、日本三大峠というのは、雁坂峠、針ノ木峠、三伏峠で、標高が高く、
歴史的にも重要な峠ということで、そのように呼ばれている。


雁坂峠を越える

0311
0km
朝、3時出発です。
石和の町

0427
4時半
牧丘まで来ました。
ここは国道を離れ、ショートカットで牧丘の町の中を通ります。ものすごい坂の街です。
左のブロック塀の下の石垣の角度が、その勾配です。
0616
広瀬湖
6時16分です。
0619
くつろぎの宿
雁月(がんげつ)のところを右に、林道にはいります。
まっすぐ行くと国道雁坂トンネル、または西沢渓谷です。
0624
すぐに通行止めです。

0644
雁坂トンネル(6625m)有料道路入口
料金所の上をとおります。広瀬トンネルの上にいます。
橋の先が雁坂トンネルです。
トンネルの標高は
山梨県側標高1192m
埼玉県側標高1190m

雁坂峠は標高2082mなので、
ここから約900mの登りということです。
0712
急勾配なので、ここは押します。


林道行き止まりです。
37.3km地点
自転車を分解して背負います。
標高約1300m

登山道は、この沢沿いに少し登って、向かって、もう1つ左手の沢に移ります。
0719 0744
沓切沢橋
荷造りに20分ほどかかりました。
朝飯食べたり、着替えをしたりと、いろいろな作業をしました。

作業中に、ご夫婦登山者に追い越されました。
この御夫婦には峠で、やっと追いつくことができました。
0810
崖沿いを
ロープをたぐりながら進みます。
空身ですとなんでもない場所ですがこのような格好をしていると実に不自由です。
たったこれだけの崖でもロープにつかまらないと歩けません。慎重に慎重に進んでいきます。
何度も沢を横切り進んでいきます。
0829
道はしっかりしていて解りやすい、上りやすい道です。
沢には流木が散乱しています。
時々、岩登りみたいな絶壁道になったりします。
おおむねこのような、のどかな道を進んでいきます。
石がごろごろ、こんなところを押して登ったという記録がWEBページにありました。
1001
ずいぶん標高があがって、笹のあるところまで来ました。峠らしき場所が見えたりします。
木が横に枝をせりだしているところをくぐって通っていきます。
休憩は荷がうまく立つように工夫してありますので、今回は多くとることができます。
1005
しばらく笹原が続きます。
この先、ジグザグを登ったら峠です。

1032
着きました。

出発して42.8km地点
標高2082m
先ほど、先に登って行ったご夫婦が峠で休んでおられました。「おかしな奴が来たぞ」って感じでしょうね。
しかし、暖かく迎えてもらって、幸せ・・・
1033-1
国師ケ岳の方角です。
山に詳しい方で、まわりの山の説明をしていただきました。
甲武信岳、水晶山などの道しるべがあります。
途中、雁坂小屋までは突出岳行きも同じ道を行きます。
1036
下り始めて、雪がある。実に歩きにくい
ようやく雁坂小屋近くまで来て雪がなくなりました。
休憩。このような、寄りかかるものがないと休憩できません。歩荷さんの宿命です。
1054
雁坂小屋です。
営業はしているようですが、誰もいません。
出かけているようです。
のどかな道を歩いて行きます。山の右斜面、南向き斜面に道があります。
崖の部分や
日当たりの良い、歩きやすい道
岩の横などを通ります。
着きました。林道が見えました。
1342
ここで、組み立てて
あとでGPSの記録を見てみたら、19.3km歩いていました。
尾瀬ヶ原の鳩待峠から小沢平(こぞうだいら)までとだいたい同じくらいです。
尾瀬の場合、途中で1泊する予定ですし、さらに、これほどの山ではありません。
1343 1402
組立てに20分
1406
砂利道でも走れるように35サイズのタイヤをはめてきました。
1413
56.6km
標高1000m
むこうに見えているのが「出会いの丘」
手前の橋は豆焼橋
まったく気にもとめませんでしたが谷底から120mもある橋100選に選ばれている橋なのだそうです。
ばかにトンネルが長いと思っていましたら大峰トンネル(2200m)でした、さらにトンネル・・・
変だぞと気づいたときには大滝道路の方を通っていました。
長いトンネルで、真中に棒が立っていて
追い越し禁止
車の来ないところを見計らって入ったのですが、なにしろ長い。
ついに後ろに着かれ・・・
ひぃひぃ言いながら走る、走る


1451
滝沢ダム下の
ループ橋です。
1605 1634
走り初めて
92.5km地点
西武秩父駅に着きました。
輪行荷作りに30分かかりました。
登山者の方がいっぱいいました。
私の前の座席に座った人はお寺めぐりをしてきた、と、言っていました。パンフレットを分けてくれました。
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