御岳山表参道



御岳山表参道
2016_02_25
64km
曇り⇒一時雪

ヤビツ峠や和田峠の比ではない。鋸山林道よりはるかに急こう配だということは知っていた。しかし、「行かなければ」という気持ちは抑えきれなかった。それも、荷物を積んで登ってみることにした。なぜ、荷物を積んで、この急勾配を登ってみることにしたかというと、3月に「自転車で四国遍路」を企んでいる。それもロープウェイを使わずに、すべて自転車で回ろうとしている。各お寺はほとんど山の上。「ここを登れたら大丈夫だろう」という考えからでした。

車⇒昭島、大神公園駐車場⇒自転車⇒御岳山表参道⇒自転車⇒大神公園駐車場
たとえば、御岳山山門直前の駐車場から自転車で行くとすると、
まだ、足が温まっていない段階で急坂登りとなりますので、
ずーーーっと手前の、大神公園駐車場を利用します。
近い駐車場としては、御岳苑地駐車場(夏場は有料)、御岳1丁目駐車場、寒山寺駐車場などの無料駐車場がありますが、あえて、ずーつと手前の大神公園駐車場からの出発とします。







0828
昭島、大神公園駐車場です。
ここまでは車できました。ここから自転車です。
この大荷物を乗せて御岳山表参道を上ってみます。
1004
都道45号線 吉野街道
和田あたりからの山々
雪がかかっています。

吉野街道にはいってから思い出したのですが、こちらはダンプばっかりで、
すぐに後ろに付かれて、せわしい、うるさい、うっとおしい

ダンプの立場からすると、ちょろちょろと、めざわり、あぶない、これまた、うっとおしいでしょう。
自転車は、どこへ行っても邪魔もの扱いです。
1044
それでも負けずに、なんとか着きました。

御岳山 山門
1059
滝本
ここまで、ヒイヒイと、登ってきました。
途中、工事中で、一方通行がありましたのでその分、余分にエネルギーを使いました。そして、さらに、ここからが大変だと、聞いています。
1102
ケーブルカーは「運休」と書いてあります。
1108
どこまで続くのかわからない急こう配のため、とりあえず、様子が分かるまで押します。
1110
あまりにも急なので、
乗りだす場所がなくなりました。
よっぽど、下りに向けて乗って、広場でUターンして上ろうかとか考えましたが、そんな場所もありません。
1112
理論的には、急坂は、いちばんの低速ギヤにして、ゆっくり漕げばよいのですが、写真のように、前輪がもちあがるのです。
すると、バランスがとれない。
一輪車の練習はしていないので、よろめいてコケる。
めいっぱい踏み込んでいてコケると、靴がはずれない。
後ろの荷台には、大きな荷物がある。
右足を、さっと戻して、立つということは、とてもできない。

自転車をまたいだまま、この、わずかな時間差で、シューズをはずして、
足を着きます。

すると、今度は、この方法は、この方法で問題ありです。
よほどブレーキをしっかり掴んでいないと、後すざりして大きく転びます。
荷物満載なので、転び方の大きさも、ひとしおです。
1120
雪の日ということで、ロープウェイは休みです。
従業員の方々の人手は余ってくる。
雪が積もって凍るかもしれない。

ということで、皆さん軽自動車に融雪剤を積んで、何度も上り下りしています。
車が激しく行き交います。
よけて待つのは、当然自転車。
一度降りたら、乗る場所がありません。
1123
坂が急だと、ぐいと、乗って、最初のひと漕ぎを踏み出し、次にSPDをガチッと、はめ込む、この一連の作業が、なかなか困難です。
1128
それでも、なんとか、平らに近い、ゆるやかな場所を見つけて、最初から、またいだまま、ぐいと、漕ぎあがります。
1135
軽自動車が、やっと一台通れるという幅です。
大きな檜の間をぬって道がつけられています。
1142
そして、見ていると、必ず切り返しをしないとカーブを曲がれないのです。
切り返しのとき、バックする、二駆の車は、そのバックで、滑ります。
1151
ケーブルカーの下を通っていきます。
1207
雪が強くなってきました。
1209
コンクリート舗装に、玉石を混ぜ込んであります。
これがすべりのもとで、危ないので、ずーっと押しています。
1210
ヘヤピンどころではない、ものすごいスイッチバックの道です。
軽自動車で、何回か、切り返してやっとこさの道です。
路面が滑るので、切り返しも大変です。
見ると、四駆ではないので、シュルシュルシュルと、何度も滑っています。
1218
なんとかつきました。
普通、皆さんは20分くらいで登るようですが。
車の往来が激しかったのと、滑るのと、荷物の重さなどで、すっかり時間を喰ってしまいました。
1222
ここで、汗びっしょりの肌着を、すべて脱いで新しいのに着替えて、
さらに、めいっぱい着込んで、下ります。

といっても、この急こう配、濡れた路面、そして今になって登山者が増えてきました、それはそうです。ケーブルカーが止まっているのですから、歩いて登るしかないのです

人か多くて、危ない。なので、だいたい、押して下ることになります。
1259
吉野街道に面する山門まで下りてきました。
吉野街道はダンプだらけなので、向こう岸の青梅街道を行きます。
1500
大神公園まで戻ってきたのが、この時刻。
御岳山参道を上ってみて・・・。
だいたい押してあがったようなものです。
そして、押しておりてきました。

前輪がもちあがって漕げません。
足をつかずに登るには、一輪車の練習を3年ばかりやって、出直しです。
その前に肺がもたない。破裂しそうです。

ここに比べれば和田峠などは、ゆるやかなものでヤビツは、平らだよ、というくらい、すごい坂でした。
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