7月4日に球磨村で

場所 7月4日に球磨村で
日時  2020_07_04


その前の夜から大雨が降っていた。夜明け前も大雨だった。
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朝、起きて外を見たら、川の水が増えていた。びっくりするほど増えていた。どこかに避難するには、もう間に合わない。
垂直避難で対応することにする。ここは熊本県球磨村渡地区。肥薩線球磨川第二橋梁と、その奥に県道15号線の相良橋が見えている。何があっても、まずは飯を食う。ということで7時ころ朝食。
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肥薩線 第二球磨川橋梁 県道相良橋ともに橋げたが洗われはじめた。家の裏側、駐車場、国道の方へまわってみると
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国道は水没しており、駐車場の私の車はすでに浮いていた。もっと早く逃げればよかった。という暇はありませんでした。
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車が完全に裏返しになった。そして隠れてしまった。替えたばかりの真新しいタイヤが見えていた。
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川は増々増水してきた。最初に下流側の肥薩線の第二球磨川橋梁が流れて、あとで、上流の道路(県道15号線)の相良橋が流れた。
インターネットはつながるけど、いつもは見れる球磨川のライブカメラは見ることができない。
水位は2階の床まで上がってきた。これ上水位が上がると困るので、机を積んで、そこに乗るように用意した。しかし、畳が少し浮いた程度で水はひいていった。
この写真は後から撮ったものです。

この時分からインターネットのつながりが遅くなった。ラインはなんとかなったので、雨雲の様子と市房ダムの放水予定などを送ってもらった。
この時刻が最高水位で、市房ダムの放水も中止という情報を得てひと安心して昼食。
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家が流れていく。川の流れとは反対方向に流れていく。家の裏、道路上は逆流しているわけです。
後で撮った写真。水位は下から2つ目の看板の上まで。どこかへ行ってしまったと思われた車は電柱の下で大破、そして中は泥でいっぱいだった。
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この時刻が最高水位。肥薩線鉄橋、道路相良橋ともに流されている。この段階で水位は普段の水位から14メートルほど上がっています。水のないとき向こう岸から見た景色。
水がひいた後の普段の水位はこれくらい。最高水位はバーベキューハウスの屋根に触るところまできたわけです。クリックしてみてください。
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水が引いたので。歩いて避難。瓦礫を越えて、振り返って撮った写真。
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避難所に一晩お世話になりました。なぜなら、地区全体が完全に孤立しているからです。
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次の日、ボートで孤立地区から脱出。
水が引いてからの行動です。昨日は電線の高さまで水がきたことがわかります。
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球磨村運動公園避難所に到着です。
そのようにして我々は被災者になりました。
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