ブレーキの凹凸座金の使い方知ってました?

私は知らなかったのですが、
凹凸座金の使い方知っていましたか?
2022_04_09
自転車のブレーキに使われている凹凸座金ですが、台座とボルトを斜めに固定するために使われている座金です。
ブレーキシューはリムと平行になっていないとききがわるいのです。ところがブレーキシューの台座はリムと直角になっているとはかぎりません。そこを調節するために凹凸座金が使われています。

普通は、このようにブレーキシューとリムが平行になっています。
これだと2枚のブレーキシューがきれいにリムを挟みこみピタリと止まります。

しかしながら、このようになっておりますと、ブレーキシューの片側だけが先に接触し、かなり力を加えないと全部が接しません。当然ききが悪いです。

それで、このような部品が用意されています。この座金が活躍します。

この凹凸座金です。窪みになっているものと、山のように盛り上がっているものです。

このように、ずらして使います。
台座とボルトを斜めに固定することができます。

通常に固定すると、台座とブレーキシューが斜めになっています。
これではブレーキのききが悪いです。

そのまま使うと、こうなります。

ここで、座金を、このように使い、固定すると

このようにリムと平行になり、ブレーキがバッチリきくようになるのです。
実は私は最近まで、この原理を知らなくて自転車に乗っていました。
反省しています。

なお、このブレーキシューセットは自転車店で買うと、いやネットで買っても
800円とか900円とかしますが、モノタロウで買ってみたら300円弱で買うことができました。ものすごい消耗品なので安い方が良いかと・・・思うわけです。


ここからは余談ですが。

ブレーキシューが減ってきて、リムとの隙間が大きくなってきたら、上の写真のねじを緩めて出すことによってワイヤを締めることで、左右両方のブレーキシューを同時に調整します。
片方だけ調整したい場合は座金を加えることによって調節します。

ただ、見た目にはかなり隙間が空いているように感じても、座金で調節する場合は、やりすぎにならないように、矢印の一番薄い座金を使います。

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