長岡から二子玉(ニ居トンネル・三国トンネル)
2012/6/23〜24 晴
1日目・・・東京-輪行-長岡⇒石打(泊) 77km
2日目・・・(泊)石打⇒湯沢⇒三国トンネル⇒沼田⇒渋川⇒前橋⇒高崎⇒深谷⇒滑川⇒東松山⇒坂戸⇒日高⇒入間⇒福生⇒多摩川沿⇒帰る 229km
2日間 合計77km+229km
梅雨の合間の土日の晴れという予報だったので、「行かなければならない」という脅迫観念にかられて出かけてしまった三国越え。
次の日、湯沢⇒三国トンネル
三国越え
1日目
東京-輪行-長岡⇒石打(泊) 77km
@ハンドルとAペダルとBディレイラ、この3つを取り外せば、ずいぶん小さくなる。ヘルメットもいっしょに入れてしまった。
荷物を減らすには着替えを少なくすること。
今回は新幹線自由席で行くことにした。
いちばん後ろの席に陣取って、このように置いた。
誰も乗っていない。
長岡駅。
さて、どこで組み立てるか。食料、飲み物はどこで買うか、色々することがある。
地下の駐輪場に行った。
ここで組み立てさせてもらう。
まわりを気にすることもなく、ゆっくり、場所を広くとって組み立てられる。雨風の心配もない。興味をもって近寄ってくる人もいない。作業の様子が監視カメラに映ったらしく、係りの人が来た。訳を言って場所を貸してもらった。快く了解してくれた。
ゆっくり作業をして、だいたい30分弱かかった。この作業には手袋は欠かせませんね。フロントバッグがついているのが見える。このバッグはリュックにはいる大きさで輪行の際はリュックに入れて運んでいる。
9:47
町に出る。
すぐに気がつくのは道路が赤いということ。長岡の道路が赤いのは塩化カルシウム(融雪剤)が原因だと思っていたが実は融雪に使う地下水に鉄分が混じっているからだそうです。
次は食料、飲み物の心配。
今夜石打に宿を予約している、石打までの距離は 80 kmくらいだから、楽に行ける。なので逆方向の燕まで足をのばしてみるか、と考えた。
信濃川とはどういうものか、まずは見学する。
10:15
信濃川は、新潟県と長野県を流れる
全長367キロメートル。
新潟県域は信濃川、長野県部分は千曲川と呼ばれている。信濃川が153キロメートル、千曲川が214キロメートルと千曲川の方が長い。
本日の行程の時間はたっぷりあったが、逆方向の燕まで行って、引き返してくる元気はなかった。川をこつこつと上ることにした。
燕行きはやめて、川をゆっくりさかのぼっていくことにした。そのことはもう書いた。17号線は向こう岸。左岸を登っていく。
13:22
小千谷で右岸に移った。川は信濃川から魚野川になる。信濃川は十日町の方へいく
いつのまにか、また左岸にいる。
道路わきにずーっとポールが立っている。
雪のすごさがわかる。この高さないと道の場所がわからなくなるということか。
暑くてたまらん。背中とリュックの間がびしよびしょに濡れている。
こんなに天気がよくなった。
1404
魚沼にはいった。
1435
1516
八色でまた左岸に移った。
1521
振り返ってもまっすぐな道が見える。ここは寺尾というところ。
1604
四十日と書いて「しとおか」と読む
まっすぐな道でさみしい」・・・種田山頭火
2日目
(泊)石打⇒湯沢⇒三国トンネル⇒沼田⇒渋川⇒前橋⇒高崎⇒深谷⇒滑川⇒東松山⇒坂戸⇒日高⇒入間⇒福生⇒多摩川沿⇒帰る
229km
0408
朝4時に宿を出た。
やっと夜が明けたくらい。
昼の長さが一番長い夏至は昨日だった。
夏至だからといって夜明けが早いとはかぎらないが、概ね夜明けは早い。
くどくど書くならば
日本では、日の出がもっとも早い日は、夏至より1週間ほど早く、日の入がもっとも遅い日は夏至より1週間ほど後になる。 冬至に関しても、日の出がもっとも遅い日は冬至の後、日の入がもっとも早い日は冬至の前になる。この現象は、日本中どこでもほぼ同様だそうだ。 (国立天文台ホームページより)
左記のはなしの続き・・・日の出がもっとも早い日は、夏至より1週間ほど早く、日の入がもっとも遅い日は夏至より1週間ほど後なのはなぜか。
理由は2つ
@太陽の通り道である黄道と天の赤道が23.4度傾いているため、太陽が天の赤道に対して動く速度が一定ではない
A地球の公転軌道が楕円であるため、太陽の日々の進みが一定ではない 。
432
次の町の
湯沢の街中のコンビにで朝、昼の食料を買って峠へ向かう。
写真には写っていないが、まわりは大きなホテルがいっぱい。自転車には関係ないので省略
0529
芝原トンネル
トンネル前が大きなSカーブになっている。登ってくる車などが遥か下に見えるので、車が来ないことを確認してからトンネルにはいればよい。
トンネルはのぼりで、でこぼこ、水がじとじと。
幅はこの程度なので、対向車があるときびしい。
3分20秒かかった。
振り返ってみるとこうなってる。
川沿いには川幅の狭い断崖絶壁がある。そこで道路は隧道か洞門か尾根越えかをしなければならない。建設コストの少ない尾根越えをすることが多い。そこで山越えが発生する。三国越えの場合、そのようにして湯沢、貝掛、ニ居、苗場の4つの集落が峠でつながっている。この峠こそ自転車にとってはまことにつらい道となる。
登ったらそれですむと思ったら大間違いで、下りが待っている。下った分だけ上って、そしてさらに本来の峠越えの上りが加わる。
川沿いの道は川に沿ってずーっと同じ調子で登っていくわけではない。上ったり下ったりしながら、しだいに高度をあげていく。どこでもそうだということがわかってきた。
二居 ふたい トンネル 1295m
登りでスピードが出ない。
0637
ニ居トンネル出口
長い坂を登って、あの頂上を過ぎれば楽になる、と期待して上りつくと、今度は、そこが坂の始まりだった。そんな坂道がが続く。登っても、登っても坂が続く。
標高1000mまで登る。箱根よりは高い。奥多摩くらいか。
そんな、こんなで三国トンネルまで来た。
新潟側のトンネルの入り口
0814
三国トンネル1218m
今回の目的地
入り口は広いと思って気持ちを緩めたら間違いのもと。はいってすぐ狭くなった。
そして暗くなった。
車が僕の自転車を追い越していく。それをオートバイが追い越していく。スリル満点。生きてるってかんじ。しびれる、ギャオ
トンネルの中のオートバイの音はトラックなどの比ではない。爆音、地球が爆発しているのではないかと思うほど。太鼓の中にいるみたい。音だけでふらついたりしてしまうこともあるほどだ。
何台かの車とオートバイに追い越された。
正確にいうと
車 4台
オートバイ 11 台
対向車 2台
なにしろオートバイの音が怖かった
4分ちょうどかかった
ま、今回もなんとか生きて出られた。
0817
振り返ってトンネルの様子。群馬県側
トンネルの管理棟。
監視カメラがある。これが
ライブカメラ
で30秒おきに写真を撮っている。
0928
沼田まで下りてきた。
振り返ってみると山には雪
この山を越えてきたわけではない。
もっと左手の窪地を越えてきたはず。
0935
渋川まで25kmもある。2時間弱というところか。
狭い谷すじを下っていく。
アップダウンもあるのでつらい。
自転車のよいところは、「ここ」と思った瞬間に止って写真が撮れること。車だとあれあれという間に通りすぎてしまう
沼田から渋川へ向けての道路は川沿いにすんなりと下っているわけではなくて、途中上りがあって、そして下ってを繰り返して下流へ向かいます。
前橋の市街地にはいっていく。
新阪東橋
1515
やっと深谷についた。
1529
深谷を過ぎて、右折して県道47号線にはいる。
標識には47号線とは書いてない
1831
日高のゴルフ場横に着いたのが、この時刻。
画面の右の方から出てきて右折して行くわけです。
1901
そして16号線に出たのが、この時刻。
2216
矢野口
本日229km走った。
多摩川原橋で22:16
結局18時間半かかってしまった。
1日の自己最長乗輪時間を出してしまった。18.5時間乗った。
途中でいやになった。もともと高崎から輪行で帰ってくるつもりだったが、調子にのって、そのまま来てしまったのが間違いのもと。 途中で輪行に切り替える踏ん切りがつかないまま、乗りつづけ、体力と気力をどんどん消耗してしまった。とくに気力の消耗が激しかった。
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