二子新地から南多摩まで自転車を背負って
2014_01_03 新年そうそうですが、3日の日、予期せずして1日空いた。「さて何するべ」・・・うちにいても何もおもしろいことはない。「ひとつばかなことでもしてみるか・・・」と、二子新地から南多摩まで自転車を背負って歩いてみた。
今年の夏、予定しているルートの中に林道から林道へ移るときに、どうしても自転車をかつがなければならないところがありまして、かつぐのは大変だから背負うことにしました。その予行練習で自転車を背負って歩いてみた。自転車にテントと寝袋と少しの荷物をくっつけて歩きます、距離は13kmていど。重さは15kgていど、そして山道を登る予定です。今回は平地歩きです。背負子をどうするか・・・。いろいろ研究してきましたが、たしかに背負子で自転車を背負うと、歩きやすい。が、自転車に乗った時、こんどは背負子がじゃまになる。自転車のフレーム自体が背負子にならないか・・・試してみます。
自宅のまわり2〜300mばかりテストしても本当のところはわかりません。1回は長距離テストをしておかなければ、いきなりというわけにはいきません。本当はどうなのか、実際にテストしてみました。二子新地⇒南多摩 13kmていど、自転車を背負って歩く。
こんなかんじで荷作りです。重さはテント、寝袋込みで、たったの15kg。
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二子新地出発
新二子橋が見える
西松屋の前あたり。輪行時に肩にかけて歩くのに比べれば、まことに歩きやすい。
慣れてくれば何キログラムくらいまでいけるものか試す必要があります。次に問題は背負いひもの具合です。
異様なかんじ。昼間におばけというかんじです。本当はどんなかっこうなのかは、まだ、わかっていない。影だけで判断している。
ミニゴルフ場横で荷作り直し。肩ひもの締め直し。ここで自分の姿を写真を撮って見てみて、驚いた。この姿では、このテストは続けられない、と。
まるで風神、雷神ではないか。歩き始めた「みのむし」ではないか。まったくみっともない。どうする。しばらく、うじうじしたのち。少しだけ歩いてみようということに落ち着いた。
この姿ではサイクリングロードを通りたくないものだから、石のゴロゴロした河原と雑草生い茂る藪の中を歩く。
人通りを避けて、迂回して、遠回りして河原を歩く。確かに距離は稼げる。名案だ。
良い道もある。向こうからやってくる人は、へんな格好の人間に気づくと、みんな、すぐに道を変えて、前には誰もいなくなる。
とうとう、ここまで来てしまった。問題はここ、登戸。ここだけは歩道を歩かねばならない。ザボンの皮より厚い、つらの皮を持つ私でも、ちょいと気になる。
人がたくさん通るが、みんな目をそらして、見て見ぬふりをして足早に通り過ぎていく。
大田屋の前で飲み物補給。食料関係は何ひとつ持ってくる余裕はなかった。
登戸通過を達成したら、妙な自信がついてきた。もう少しあるこう。
多摩水道橋(登戸の大橋)を過ぎたら再び藪の中。
川沿いに歩いていく。やはりテストしてよかった、平地を歩くということで甘く考えていた。靴だけは登山靴をはいてきた。しかし、靴下を二重にするのを忘れていた。これがいけなかった。靴擦れをおこし始めたようです。予備の靴下どころかキズテープも用意していないビニールテープでぐるぐる巻きにして歩きつづける。
もう一箇所歩道を通らなければならないところがある。布田。ここでも公衆の面前をへんな格好して歩くことになる。しかし、もう慣れてきた、何とも思わなくなった。たどり着くまでに「もしもし何を背負っているのですか?」と当局の人が追いかけてくるかな・・・とか、かすかな期待と心配もある。遠くから見たら、危険な人か?と思われても不思議ではない。
なんとか人通りのないところまで来て、休憩。やはり背負い紐の間隔が狭すぎたようで首の根っこにかなりの圧迫感がある。帰ったら作り直さなければならない。
猫です。半分、飼われている猫たち。猫は正直だ。人間は見ても、見えないふりをして、とおりすぎていくが、猫はちがう。「なんだか不思議なものが歩いているぞ」と、じーっと見ている。「自転車だよ」と言って別れる。「組み立てて見せようか」と言いかけてやめた。
さらに歩いて
こ
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とうとう、こまで来た。稲城北緑地公園です。「向こうに見える是政橋で終点だ」と、少し安心して休憩していたところ。凧揚げに飽きたのか、ちいさな女の子が近づいてきて、「何をしているの?」と聞いてくるではないですか。歩き始めて、はじめて人に話しかけられた。
子供も正直です。こうなったら自転車を組み立ててみせなくてはならない。
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すぐにカバーをとって、「自転車ですよ、今作ってみせるからね」と組立てはじめて・・・
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しばらくしたら、凧の糸のからみを直し終えた様子の女の子のパパが来て、「簡単にくみたてられるんですね・・・」などと声をかけてくれた。組み立て方法など会話したりして、自転車を作り上げてしまった。
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女の子に、「ありがとうね・・・さようなら」と言って、かっこよく漕ぎ出そうとしたら、ギヤとチェーンの調整をしていなくて、フロントの歯車とフレームの間にチェーンがガシンとはさまって、進めない・・・・さらに、かっこ悪いおじさんぶりを発揮してしまった。
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