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本日の行程
雲取山荘から秩父鉄道白久駅まで23km歩きます。途中、小黒山からの下り、踏み後がなくなります。迷いそうです。非常にわかりにくいです。
よく寝ました。8時に寝て、4時少し過ぎまで。5時過ぎに出発です。出発点では、もやは出てなかったのですが、もやもやしてきました。
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三峰口への分かれ道
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芋木ノドッケ。ここで朝飯です。
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下ったり、上ったり
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ヤケトノ頭
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やせ尾根を歩きます。
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岩場を迂回したりして
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細い尾根筋です。
木がなければ、ものすごい絶壁でとても歩けるような地形ではありません。
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仏小屋の頭
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長沢背稜という名前の道のとおり馬の背みたいな道を歩きます。
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長沢山
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原始林というところです。
ここは、ほとんど人の手がはいっていないところでしょう。
映画「キングコング」にこんな景色が出てきました。
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水松山
まき道
「あららぎ山」
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ヘリポートまで来ました。
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酉谷山山頂行きと
まき道 酉谷非難小屋への分かれ道
山頂へ向かう
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イタヤカエデの林です。
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酉谷山
ついに来ました。酉谷山です。
赤丸の道しるべに小黒山方面の矢印がない。ボルトが抜け落ちたわけではありません
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日原の方角です。
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酉谷山から小黒山へ向かいます。このへんは、まだ道がわかる
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ブナの木の横を通っていきます。まだ道がある。小黒山へ登って、ここからが問題です。
道がなくなった。昭文社の地図にも「一部不明瞭」と書いてあります。
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小黒山
ここから、どっちへ下っていいかわからない。なにしろ、踏み跡がない。自転車用のGPSを腰に下げていますが、画面が小さい、等高線までははいらない。かなり動いてからでないと、どちらに進んでいるか把握できないのです。倒木を乗り越えていたらすべって転んでしまいました。
下へ下りて行けばいいというものではありません。わずかな角度の違いが、下に行けば大きく開く。「違った」と思って、↑へ登ればいいのですが、必ず斜めにショートカットしようとする。それが命取りです。山はヒダになっていくつもの沢が現れてくる。さらに遠く離れて、傷口は大きくなるばかりで、そのうちに疲れてきて、冷静な判断ができなくなります。
こういうときは、どうするか・・・・まず、リュックをおろして、物を食べる・・・最後のキャラメル、一粒を食べます。
そして・・・
今ここにいるのです。ヤマレコより
このように下りてきたわけですが、とにかく喉が渇きます。額から、だらだらと汗が流れる・・・
汗はヘヤトニックを溶かし、目に流れ込んできます。ふいても、ふいても流れてくる。
なので、ついに頭にタオルを巻きます。すると帽子が邪魔です。腰に下げたペットボトルの頭にひっかけます。これがいけませんでした。いつもは、こういうことはしません。ベルト、あるいは、カルビナを通します。
道はない。下りていく方向がわかりにくい、どちらに下りていいものか、さっぱりわかりません。
地図を見ていると、どっちへ行けばいいか、すぐわかりますが、いざ現地では、今、自分がどこにいるかがわからないのです。わずかな方角の違いが問題になってくるのです。
タブレット端末、もってきました。 |
そこで、念のためにと持ってきたNexus7。それには、先人の通ったGPSログを取り込んできました。こちらを参考にさせていただきました。
「地図ロイド」使用しています。ルート予定の赤いラインに沿って下りていけばいいわけです。
ヘディングアップに設定してあるので少し動くと、進行方向にあわせて地図も動きます。
このようにして、しばらくNexus7を見ながら道のわかるところまで、下りていきました。
もちろんオフラインで使っています。しかしながら通常は、こんな大きなものは持って歩けません。
今回はNexusのGPS機能テストのために持ってきただけです。ともかくも、GPSのおかげで、元の道へもどることができました。せっせと元のところまで登り返してきました。
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ずいぶん標高の高いところを歩いているはずですが、暑い・・・・・、動きが激しいからです。
とにかく喉が渇く・・・下りながら、ペットボトルの水を、ぐびぐびと、飲みます。
さらに下ります。すでに、道がわかるようになっています。霧がでてきました。
さきほど、転んだ際に、何も落としていないか確認したのですが、確認もれ・・・・
背中に付けていた熊よけの鈴をなくしました。登り返して取りに帰っても、探し出せるかわからない。・・・それに遠すぎるので、あきらめる。
さて、さて、またまた、帽子がないことに気づきます。これはあきらめられません。
落としたのは、さっき水を飲んだときです・・・。これは分かっているので、登り返してとってきます。道に落ちているはずです。ここに、荷物を置いて捜しに引き返します。
ずいぶん登って、戻って帽子を取って来て・・・。
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檜岳です。熊よけに一生懸命に下手な口笛を吹いていたら、このへんで人に出会う。
「今日はじめて人に会った」と言ったら。その人も「俺もそうだ」とか言って。互いの通ってきた道の具合などを説明しあって、「今夜は酉谷の避難小屋に泊まる」そうで、ずいぶん話をして、
じゃ、元気で、と別れました。
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今日は、うちに帰っても家族はいないので・・・先ほどの人は今日会話した、貴重なたった一人の人です。岩の間を縫うように、しがみつきながら、ずーっと下って
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また登って
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この岩は迂回です。
腰には、色々なものを下げています。ペットボトルは、自転車のホルダーをはずしてきて手を加えて、腰に刺しています。タオル、GPSなども下げています。
タオルは乾いたものと、濡らす専用のものと、2つ必要です。濡らすものは小さいものがよい。
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歩いて、歩いて、そして、見晴らしの良い場所にでました。シラカケ岩というところです。
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檜岳と熊倉山の間の稜線です。誰か、こんなところにケルンを作っている。
ここで、昼飯。白飯に秋刀魚の蒲焼の缶詰の残りと塩昆布のふりかけ、これが最後の食料
遭難したら、もう食うものはない。
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今日は、ずーっと、こんな景色ばかりです。こんなところを、登ったり、下ったり、この登りがきつい。それを繰り返し、くりかえし、歩きます。
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熊倉山
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行く手をふさぐ大きな岩。迂回するかと思ったらこれを乗り越えて道があります。
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さらに、馬の背
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檜の根がむきだしですが、石の上にわずかに、土が乗っている。そんな状態の尾根です。
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人の手がはいった林杉です。こんな林の中をえんえんと、標高差800mばかり下ります。この下りが長かった。膝がカクカクになりそうです。実際にはならなかった。
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林道へ出ましたが、ヘヤピンカーブがいくつかあり、ショートカットして下りてきました。
左の沢で汗をぬぐって涼んでから駅へ向かう。平らな道の何と楽なことか。と思ったのもしばらくでの間で、ほどなく、それもきつく感じられるようになりました。それもそのはず、山道の20キロはやはりきつい。
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白久駅
駅が見えたとたんに、電車が出るところで、さらに40分待った。
沢で休憩した分だけ遅れた。別に、ぎりぎりで乗れたとしても得したことにはならないので、それでいい。
距離23km、11時間ほど歩きました。本日も、水3リットル飲みました。このあと、電車乗り継いで、自宅に着いたのが8時前。今回は歩きだけだったので、自転車をかついでホームをえんえんと歩かなくていいので、まあまあ楽でしたが、足はくたくた。
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