市房山(アセビのジャングル)
2020_10_24 48.6km 市房山南斜面から登ります。市房神社を通って登る通常のルートと県境の尾根筋の間にもうひとつ尾根筋があります。そこを上るのです。登山口までは自転車で行きます。その後市房林道を進み南斜面から上ります。途中アセビのジャングルを通過することになりました。ジャングルというのは中はぽーんと空いているもののようですが、このアセビ群落はみっしりと中を抜けるのも困難なほど密集しています。迷路を進むように隙間を探して進めばよさそうですが、すぐに行き止まりになる。空が見えているからいいのですが、これが洞窟だったら、完全に遭難です。
何とが抜けて頂上に到達します。さて、そのアセビジャングルは上から見たらどんな景色になっているか確認しておかなければなりません。次の山に行くとき衛星写真で確認時の参考にするためです。
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球磨川、大王橋と市房山を見ています。ここからスタートです。自転車で市房キャンプ場まで行き、そこから歩きます。
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市房ダム
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水上村 本野地区を通りキャンプ場へ向けて上ります。
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市房キャンプ場駐車場に自転車を置いて、ビンディングシューズから登山靴に履き替えて、ここから歩いて上ります。神社参道に続く祓川橋(はらいごう)は7月4日の大雨で崩落しました。
参道の方へ曲がらずに林道をまっすぐに進んでいきます。と崩落を除去した個所があります。
さて、崩落した法面の土砂を除去した跡です。が、祓川橋は7月4日に崩落していましたから。7月4日後に崩落したものを除去することはできない。とすると7月4日前に崩落していたものを除去して、その後、橋が流れた。とすると奥に重機が取り残されている可能性がある。
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湯山峠の工事中区間。これは先の大雨とは関係ありません。計画どおりの拡幅工事です。
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反対側も崩落しているので完全に孤立している。そして、先ほどの法面が一番先に崩落し、数日たって7月4日に橋が流れ、その後、この道が崩れたという順番のようです。
球磨盆地のあちこちで道を修復した後で、そこへ行けなくなっている場所があります。7月4日前に大雨が降った、そして7月4日後にも大雨が降っています。それが原因のようです。
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林道を離れ杉林の中を登っていきます。
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歩いて上るのは人工林の中です。
人工林の中はどこでも歩けます。人が植えた林なので、そこを歩けないということはありません。
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馬酔木(アセビ)の群落が始まりました。
このアセビの群落は鹿が作ったものだと私はみています。アセビとか楪(ゆずりは)とかシキミなどには毒があり、鹿はその葉はおろか芽も食べません。なので、そのような木だけが残るのです。
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進行方向どっちを向いてもアセビです。
しばらく迷路のような隙間を進んでいたが。
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完全に進めなくなった。衛星写真で上から確認しながら進めばいいのですが、電波が届いていないので、それもできない。
ルートを作るときには、ただの広葉樹だと思ったのがまちがいでした。実は常緑のアセビだったのでした。
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ずーっと先までアセビらしい。
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どうにも困った。引き返して下って迂回を繰り返していたが。行き詰った。
山での障害は4つあります。崖とアセビ群落と鹿柵と萱藪です。崖は特別な技術と道具が必要です。鹿柵は網がしっかりと張ってあり、とてもくぐって進めるものではありません。萱藪は歩けません。そしてアセビ群落の中は、このとおり、まったく進めません。もぐって行くのも短い距離に限ります。そういうわけで潜ってみます。
隣の稜線、県境ルートから見たアセビのジャングルです。みっちり生えています。今、この中にいます。クリックすると拡大します。
そのジャングルの中にはいっていきます。
掻き分けて、かきわけて、入っていきますが・・・
背が立たなくなり、もぐる。
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もぐって進んでみる。
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なんとか開けたところに出た。見えているのは白髪岳の方角です。
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球磨盆地が見える。カメラが良くないので、いい写真は撮れない。
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再び、アセビがでてきた。
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アセビを避けたり、鹿柵の迂回を繰り返したりながら進んでいく。
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市房ダムと湯山の集落。
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通常の登山道に合流。ここで引き返してもいいのですが、あとは下りの2時間程度だけなので、とりあえず頂上まで登ってみる。
湯山峠の工事中の区間が見えます。工事区間の距離がずいぶん長くなっているような気がする。
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白髪岳の方角。
山の上から眺めて、いつも思うのは、考えているより遠い位置にあるということです。地図で見ると、すぐそこに見えますが、実際見てみると、ずいぶん遠いものです。
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頂上に着いて、すぐ下ります。
もう一度アセビを見てみます。横から見ると、このように見える。
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ところが上から見ると、このようになっています。クリックすると拡大します。
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市房で一番大きい木と言われている杉は二股になっています。
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キャンプ場到着。ここから自転車16キロ程度の自宅まで行程です。
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