フランクフルト(ドイツ)⇒バーゼル(スイス)⇒ユナング(フランス)
本日は6月3日、土曜日です。
フランクフルトからバーゼルまでICEで輪行。
ここはライン川を堺にフランス、ドイツ、スイスとの国境がある町です。
フランスはユナング、ドイツはヴァイル・アム・ライン、スイスはバーゼルという町です。
ここ、バーゼル駅からのルートを表示します。
今日はバーゼルで宿泊予定。晴れたらキャンプ、ざあざあ降ったらYMCAに行くつもりです。
フランクフルトから
0800
フランクフルト駅
ホテルを出たところです。エスカレーターで地下へ行き、地下街のスーパーが開いていたので、そこで昼飯を買い、上れば駅構内です。
0824
改札はない。みんな自転車を押したりしている。
このホームへ自由に出入りできますので、例えば、空き缶集めの人たちがホームまで入ってきて、空き缶、ペットボトルを集めていったりします。皆さんペンライトのような小さな携帯ライトを持っていて、ゴミ箱を覗き、空き缶を集めていきます。時々、まだ飲んでいる途中のペットボトルを「飲んだら、くれ」と、横で待っている人もいます。
0825
係の人は9番ホームだと言っていましたので、そこまで歩きます。
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ICE乗り場です。
0836
こんなかんじで、自転車をかついで歩きます。
右手の列車がICE、つまりドイツを中心に運行されている高速鉄道です。オランダのアムステルダム、ベルギーのブリュッセル、フランスのパリ、スイスのチューリッヒ・インターラーケン、オーストリアのウィーンまで直通します。今回はスイスのバーゼルまで行きます。
Class2と書いてあるところまで歩きます。輪行袋は16.5キロほどありました。背中のリュックは2キロ程度。2等車の座席ランプのついていない、つまり予約のはいっていない席に座ります。自転車は列車の乗口の通路に置きました。
0920
列車はフランクフルトを出てスイス、バーゼルへ向かいます。
検札は一度ありました。2度目のときは、すでに検札済ということが解っていたようで、検札の人は素通りしていきました。
座席はランプのついていないところを選んで座りました。乗車時間3時間の間に隣の席の人の顔ぶれは次々に代わっていきます。そのたびに、ハローとか言って挨拶します。GPSの認識テストのために、ずーっとスマホをいじっていたので、だんだん無口になっていき、あまり話をしたりすることもできませんでした。
大変失礼なことをしてしまいました。
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スイス、バーゼル駅へ到着
バーゼル駅といってもバーゼルSBB駅の方です。
もうひとつ手前にドイツバーゼル駅がありますが、ずいぶん離れている。
列車の中で、子どもたちが「次がバーゼル・えすべっべだ」というようなことをドイツ語で、言っていました。ドイツ語はよくわからないけど、そんなふうに聞こえた。
「SBB駅の方で下りるのだ」ということは知っていましたので、子どもたちの「えすべっべ」が聞こえてよかった。
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向こうに見えるのがバーゼル駅です。
100mばかり自転車をかついで、ここ、エリーザベテナンラーゲ公園の入口で自転車組み立て開始。
今は空は曇っていて雨は降っていない。駅を出るときに、もし雨が降っていて、止みそうにもなかったら、駅の反対側のYMCAに行き、宿泊させてもらう予定でした。本日は土曜日ですが、空いているようでした。
もし組み立て途中で降ってきたら、公園の、もう少し中の方にある東屋に逃げ込む予定でした。
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と、組み立て途中で、やはり降ってきたので、この屋根下に逃げ込み、作業を継続。組み立て時間は1時間かかりました。徹底的に解体しているからです。前輪フォークも抜いてあります。当然、ペダル、リアディレイラ、もはずしています。組み立ては、作業をしていけば次第に自転車の形になっていくので楽ですが、問題は逆に荷造りです。これは大変です。抜いたフォークの固定位置、ディレイラの固定位置など細かく決めて、出来上がる行程の写真を撮って固定位置と固定順番のマニュアルを写真つきで作って、さらに何度も練習しておかないと、まとまりがつかなくなり、何度も何度もやりなおすことになります。
スマホのGPS認識は正常に行われました。先ほどは列車という密室の中だったのと、列車が高速で移動していたため認識しなかったようです。なお、地図はyahooのmapをルート近辺すべて4種類くらいのサイズですべて読み込んであり、どこでもオフラインで使えるようにしてあります。そのスマホがもう一台、予備を持っています。地図には細かく赤線でルートが表示してあり、途中のスーパーマーケットなど重要なところにはブックマークがつけてあり、買い物予定のところは、わざわざ、そこを通過するようにルートを作ってあります。
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雨はすぐにあがりましたので、フランス、ユナングにあるPetitPortキャンプ場へ向かいます。非常にのどが渇いているのですが、スイスのお金がない。ユーロしか持ち合わせていませんし、スイスは物価が高いと聞いておりますので、まずはドイツへ・・・
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市庁舎前です。
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ミッテレーレ橋です。
ライン河は長い。
陸上交通にとって川は大きな障害です。橋が必要ですが、昔はライン河をまたいで橋を架けるのは容易なことではありませんでした。
自然の河川を渡るのには川の上流であればあるほど川幅は狭く、水量は少なく、渡りやすいのです。橋も作りやすい。
14世紀の中頃、ストラスブールの橋ができるまで、ミッテレーレ橋はライン河最下流の橋でした。つまりイタリアからドイツへ抜けるのに、ここを渡るか、船を使う以外にライン河を渡る方法はなかったのです。
そういうわけで、バーゼルは発展したと聞いております。
今は金融の国の町、化学工業、薬品工業の町です。
なぜユーロに加盟しないか、・・・金融の国でもあり、ユーロに、いろいろ、とやかく干渉されたくないからのようです。
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ラインセンター(ドイツ)のスーパーで飲み物、食べ物を少し買います。バーゼルは三国が接している町です。
スイスに比べてフランス、ドイツの物価が極端に安いそうです。
ものによっては1/3以下のだそうです。
実際に比べてみるわけにはいかない。だいたいスイスフラン持っていないし、何も買わずにスーパーのレジを抜けて出るのはむずかしいと聞いております。
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三国国境橋(自転車、歩行者専用橋)を渡ってフランスにはいります。
1500
PetitPortキャンプ場へ到着
予約も何にもしていませんが、
「キャンプできますか、テントはもっているけど・・・」と聞く
「自転車で来た、日本から来た」と付け加えます。
すると、クレイジーというような顔して、途端に態度が良くなります。
8.72ユーロ セッティング場所に気を使います。
キャンピングカーがほとんどですので、キャンピングカーのいないところ、人通りの少ないところを選びます。
テントセットが終わったら、買い物に出かけます。
明日は日曜日、スーパーはすべてお安み。
その他の店も、すべて休みと聞いております。
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フランスのMATCHというスーパーで食糧の買い出し。
場所は (n47.35.27 e7.34.28)
N47ですよ。どんだけ北にあるんじゃい。樺太のチェーホフというところと同じ緯度です。今回の旅行の最南点がここです。ここからずーっと北へ進んでいきます。
本日は土曜日なので、明日の分まで食糧を買い込んでおかなければなりません。
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再びスイスにはいり、少しブラブラしてきます。
三国国境橋の下を客船が通過していきます。
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三国国境モニュメントをフランス側から見たところです。
すごいビート音をたてて、イベント船が、ゆっくり川を下っていきます。
みんな楽しそうに踊ったり、食べたりしています。
今日は土曜日なのです。
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ノバルティスの本社はバーゼルにあるのですが、これではなさそうです。
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フランス側の桟橋に停泊している客船です。
1703
路面電車
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ミッテレー橋の下を流れてくる人たち。そうなのです、この寒いのに水泳をしています。
1705
浮輪を使っている人はみんな、同じような浮輪、この浮輪を使っています。
1709
さきほどのビート音をたてて下って行った船が帰ってきました。
1737
ミッテレーレ橋の下を流れてくる人たち、次から、次へと流れていきます。
1737
ライン川水泳について。
毎年8月に
バーゼルラインスイムのイベント
があるそうです。
さきほどのイベント船の横を流れていく人
浮袋にしがみついているのではなく、浮袋を引いています。
つまり、これはバッグなのです。
川では、このように流れに乗って移動します。、泳ぎ終えて岸に上がったあと自分の荷物がある場所まで、えんえんと歩いて戻らねばならないのです。そこで荷物を濡らすことなく携帯できる浮袋兼用バッグが開発されたそうです。
平川 郁世さんのブログより
1745
ライン川は国際河川といって、どこの国の船でも自由に航行できるという条約がありますので、ここスイス国の船もライン川を通っていつでも自由に北海に出ていけるのです。
スイスは海洋国家なのです。
1802
カヌーを操る人たち
1809
キャンプ場に帰ってきました。
スイス、ドイツ、フランスと、ぐるぐると2回ほど回ってきましたが、国境検問も、税関もありませんでした。まったくのフリーパス。
バーゼル人は国境の町で、三国のいいとこ取りで生活しているようです。
明日は日曜日、店はすべて閉まっているようです。
食料は調達してきましたので、もう安心です。
ユナングキャンプ場 N47.35.38 E07.35.20
晴れ時々曇り、一時雨
本日の走行距離6km
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