丹沢山1000mの標高差を、自転車を背負って登れるか)。

2014_04_25 127km 晴 本日の走行距離127km、そのうち8km歩き (自転車背負う)
  標高600mから丹沢山へ登り、塩水林道の堂平まで背負いです。標高差約1000mくらい。丹沢山に登るには他の山も越えていかなければなりません。山裾まで自転車で行き、それから自転車をまるめて8kmほど背負って歩きます。
標高は次のとおり
旧丹沢観光センター 600m
本間の頭1365.4m
円山木の頭1360m
太礼の頭1352m
瀬戸沢の頭1375m
丹沢山1567.1m 
と順に山をたどって丹沢山まで登って、別のルートでおりてきます。
全体的なルートは全行程127km。246号⇒厚木⇒飯山温泉⇒宮ケ瀬湖⇒早戸川林道(付け替え)⇒旧丹沢観光センター⇒自転車背負い登山⇒丹沢山⇒堂平⇒塩水林道自走⇒宮ケ瀬湖⇒半原⇒高田橋⇒横溝⇒渕野辺⇒鶴川⇒柿生⇒尻手黒川道路⇒


0421

ここは246号馬絹
4時21分
まだ暗い

0554

座間
栗原陸橋

0610

厚木
新相模大橋

9659

飯山温泉を過ぎて
清川村

0721

レイクライン
上り坂の最後のカーブです。

0733

宮ケ瀬湖に着きました。

0736

やまびこ大橋

0744

宮ケ瀬ビジターセンターを過ぎてすぐ
左側にある駐車場の脇です。

ここから早戸川林道のはじまりです。
11.8kmあるそうです。
が、がっちりと通行止めのゲートです。

山手にわずかばかりの人が通るすきまがあります。
そこから自転車をねじこんで出発です。

0755

誰もいないと思ったら
そうではなく、
足の長いトランシット(測量機器)みたいなものを抱えた
バードウォッチングの人が2人ばかりいました。

宮ケ瀬湖
早戸川林道(付け替え部分)
からの湖の新緑です。

0810

早戸川林道
さらに奥へはいります。


あの山の頂上まで
のぼるのです。

考えただけで気が遠くなりそう


0840

丹沢観光センター
着きました。
営業はしていません。
閉鎖されたようです。

ここから歩きです。
今までハンドルを握っていただけの
両手が使えます。
おにぎりを食べたり、
その他の色々な内職ができます。
歩くということは実は便利なものなのです。



0854
0923

忘れ物が2つ
ひとつは携帯電話、これはどうせ使いもしないし、圏外だし、必要ありません。
もうひとつは背負うときに使うマット、これが痛い。
ここで、悪魔のささやきです。「背負えないのなら・・・・帰ろうか・・・」
しかし何かで代用するのもツーリングのうちです。
なんとか工夫して背負うことに成功・・・

0955-1

のぼりはじめる前に
空身でかなり下調べしたのですが、
やはり道がなくなりました。
迷ったら上へのぼれというのが
鉄則ですが、
そもそも、上へのぼるつもりです。
「沢沿いにのぼれば、わかりやすいぞ」という
悪魔のささやきが・・・再び聞こえてきます。
しかし、普通、登山道は沢沿いにはありません。
ここはいちど、荷物を降ろして、向こう岸の尾根を調べてみます。
すると、なるほど、赤いテープとトラロープを見つけました。

1000

再び自転車を背負って
向こう岸にわたり
上り始めます。

1008

空身だとなんでもないところでも、このようなかっこうをしていると、トラロープを掴んでのぼらないと危ない。後日、「何だ、この格好は」と、捜索隊に笑われる。

ひっくりかえっている姿を見られたら、なんとも説明がつかない・・・
そんな見栄っ張りな思考だけが、先に浮かんでくる。

1012

正しい道のようです。「本間の頭、あっち」という手製の目印がある。GPSどおりです。

ずいぶん時間がかかったようですが、50分ほどで、ここまで来ました。

尾根すじを行くのですが、ここからも、かなりの登りです。


1136

さらに登ります。「あせび」「ひめしゃら」が出てきました。かなり高度があがってきた証拠です。


1146

本間の頭1365.4m
上り始めて2時間20分ほど
登山地図だと2時間18分とあります。
そんなに遅くはない。

1150

一度下る。尾根歩きは平坦な道を歩ける、と、思っていたら、それは、間違いです。


1158

「無名の頭 」と書いてある。1325m

ものすごくのどが渇きます。こんなことはめずらしい。


1159

またくだる

1218

円山木の頭1360m
腰に1000ccのペットボトルを下げています。

自転車を背負うとき、備え付けのボトルホルダーが背中にあたります。
とりはずしリュックに入れていましたが、同時に歩きながら飲む飲料の置き場に困っていました。リュックからいちいち出していました、ならば、ボトルホルダーを腰にさげたらよかんべ、ということで、ハンガーの針金でフックを作り、腰にぶら下げています。
同時にGPSも下げていますので腰のまわりは物だらけです。

1228

こんなに上ってきても・・・丹沢山は、まだ遠い、はるか先、中央の山です。

1241

ひたすら登ります。
何も考えず、ただ足を動かすだけ、よけいなことを考えたら、だめ。この期に及んで、何のために、などと考えたらだめです。

1250

太礼の頭1352m

林のあちこちで、カサカサと音がする。手をかざしても、雨のしずくは感じない。しかし、何かが落ちてきている音。林の中の落ち葉の上をじーっと観ていると。ちいさな白い丸い球が落ちている。仁丹の4分の1くらいの大きさ・・・「ひょう」かもしれない。一応、カッパの上着の部分は持っているが緊急対応のできるのは、やはり傘です。その傘は持ってきていない。



1303

瀬戸沢の頭1375m

ルートラボでの歩いた距離は8kmとでているけど、実際にはジグザグで進んでいるので、とても、そんな距離ではない。確かなところを・・・と思ってGPSログをとっていましたが、機械をポケットにいれていたら、無理な動きをしたときにSTOPボタンが押されたらしくて、ログは途中でとまっていた。


1336

はるか先まで木道が続きます。さすがに、今日の靴はSPDではなくて登山靴です。


1348
(1414)

丹沢山1567.1m 着きました。上り始めて4時間20分程度です。
登山地図には4時間10分と書いてあります。

最近、心を入れ替えて、「旅先では、ものを買うべし」という方針にしましたので、みやま山荘でドリンクを買います。
なにしても喉が渇いて仕方がありません。耐えて下って行ったら、楽しみ半減です。
はい、カルピスウォーター500ml。500円でした。おいしかった。


ご夫婦で登ってこられた方々がいました。
大和からこられたようで
あちこちの山に登っておられるようです。
自転車でもあちこちもされているようでした。

人間、何か打ち込む趣味を持つことが大切だ、
それも、体を動かすものがいい、・・・
登山とか自転車がいい・・・
という話で、もりあがって・・・・



1348

蛭が岳(1672.7m)の方角です。


今いる丹沢山(1567.1m)は蛭が岳についで2番目の標高だと思っていましたら、違いました。
蛭が岳は右の木の枝のところです。
中央の高い山が不動の峰1614m。棚沢の頭 1590m。鬼が岩の頭1608と続きます。

さらに2人の若者が蛭が岳の方から
来られました。
朝、大倉から登って、蛭が岳まで行って
引き返してきたということでした。
その健脚にびっくりです。

一度ひきかえして
200mばかり引き返して
堂平のほうへ下りていきます。

1429

天王寺尾根
というところです。
あの尾根まで行くのに崖があります。
足元はすごい崖です。

1430

左手の山を見ると上ってきた尾根を確認することができます。
本間の頭1365.4
円山木の頭1360
太礼の頭1352
3つの尾根が見えます。

1433

さて、崖くだりです。鎖が見えますでしょ、かなり危険なところです。
空身でも、数年前、最初に来た時は緊張したものです。

1434

絶壁を鎖に掴まりながらおりていきます。
こけても命を落とすことは無いでしょうが、こんな姿で救助を待つなどということになったら、はずかしいこと、この上ない。絶対こけないように慎重に、慎重に下りていきます。



1445-1

やっと、なだらかな天王寺尾根に着きました。

若い人が、簡単なナップサックを背負って、ちわーっと、挨拶して走り抜けていきました。
丹沢尾根を駆け抜けていくなんて驚きです。

1450

右のほうへ行くと、本谷川林道ですが、林道崩壊のため通行止めです。今回は、そちらへ下りる予定はなかったので関係ありません。左手の塩水林道へ向かいます。

このような道しるべを、いくつもいくつも観ながら、ひたすら下りていきます。

1540

林道に着きました。

1542

下りてきたところは
観測所です。

1620

自転車を組み立てて、せいいっぱい下着を着込んで、暖かくして、ひゅうひゅうと下っていきます。

1643

塩水橋横の林道入口。通行止めゲートです。

1727

そして宮が瀬湖を過ぎて半原通過

1802

高田橋過ぎて、坂をのぼり横溝、渕野辺、鶴川、柿生をすぎて

1939

暗くなって王禅寺に、この時刻
結局、うちに着いたのが8時半
本日の走行時間16時間


何のために、こんなことしているかというと。近々、大菩薩峠を越えようと思っています。
大菩薩峠の標高差です。このようになっています。

歩きの部分だけでの標高差が約900m。

一方、こちらは、今回登った丹沢山




歩きの部分だけでの標高差が約960mです。

本当に大菩薩峠が越えられるか、同じような標高差の丹沢山で試してみました。
ぶっつけ本番では、どうしてできないかというと、大菩薩峠は日帰りではできません。
それに、丹沢山のほうが人が少ない。ましてや早戸川林道から登る人は皆無と思われたので、ここで試してみました。

そして
自転車を背負って大菩薩峠を越えてみました

トップページへ