大峯奥駈道 逆峰 3日目
23_05_23(火曜) 曇のち晴
楊枝ケ宿小屋⇒持経の宿 15.6km
1日目 吉野駅から洞辻茶屋まで
2日目 洞辻茶屋から楊枝ケ小屋まで
3日目 楊枝ケ宿小屋から持経の宿まで
(今ここ)
4日目 持経の宿から玉置山展望台まで
5日目 玉置山展望台から熊野本宮まで
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3日目 楊枝ケ宿小屋から持経の宿まで
楊枝ケ小屋宿泊
起きるのが遅くなった。木立の中の小屋で空は曇っていたので、まったく暗闇で何にも見えない。スマホの電池が最終日までもたないかもしれないと考えたので昨日からはGPSもなるべく使わないようにし、ログをとるのもやめた。そしてモバイルバッテリーの電源をライトとして使いたくなかったため、空が白み始めるまで起床しなかったので遅くなってしまった。
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道具の使用、荷物の整理はすべてテントの中で行う。外には絶対ださない。それが忘れ物をつくらない秘訣。
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使用前と全く同じ状態にして出発する。ホコリも残さない状態で出発する。そして後で「何か忘れてきたのではないか?」という心配をしないように写真を撮って出ていく。それは、昼飯時に休んだ場所でも同じ。何か道具を使っても、そこらへんには置かず、リュックへ戻すことにしている。さらに忘れ物はない。という確認のため休憩したりした後、出かける際は必ず写真を撮っていくことにしている。
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明るくなってから小屋を見ると、一人ではいるのが怖いというかんじはするが、いざ暗くなると、ここは心地よい宿泊場なのです。
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仏生嶽は巻いていく
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途中、水が出ていた。鳥の水。時間的に小屋と孔雀の覗の中間あたりだと思われる。
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孔雀ノ覗
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孔雀の覗き
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孔雀ノ覗きの先はわずかな距離だがなだらかな尾根がある。
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あのピークは巻かせてもらえないだろうか。地図を見てみると、このあたりのピークは巻き道を使っていないことがわかり、残念。
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これを下れという。鎖は途中までしかない。どうなるのやら。
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下を見ると吸い込まれそう。
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あそこを登っていくのです。きっと
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笹が霧で濡れていて、杖で叩いて露を落として歩くのだが、やはり濡れる。そこで面倒だが、登山靴を脱いで、ビニールの袋で一時的なスパッツを作ってきたものをはいてみたが使用に耐えられなかった。何度も何度も使って改良していかなければ使いものにならないことがわかった。靴下の替えは3枚持っている。翌朝登山靴が湿っていたらビニール袋で足を包み、そして靴を履く方法をとる予定。それで半日くらいは歩けることがわかっている。もっとも今夜の小屋にはストーブがあることも分かっている。
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霧の中、あの山々を乗り越えていくことになる。多分絶壁の岩の上を歩くことになるだろう。滑らないようにしなければ。
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ということで、こんな濡れた岩を登ることになった。鎖がついてはいるが、その鎖も滑りそう。片手には杖を持っていて、それが邪魔になる。折り畳みのストックではなくて現地調達の棒きれだから長いまま扱うことになり不便きわまりない。
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右下は絶壁が霧に隠れている。左手にワイヤが張ってあるのでなんとか安心。
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釈迦ケ岳頂上についた。
なんと、ここで男女2人の人たちに出会った。今日はじめて口をきいた。この日はこれっきり誰とも会わなかった。さびしい旅路であります。
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少しずつ天気が良くなってくる。そして、あの雲の先まで歩く。
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きっと、あのピークも乗り越えていくことになるのだろう。
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いつくかピークを越えたけど、やはり同じ景色。ほんとうに悲しいほどの登り下りの多い山々です。
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深仙の宿
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この山は巻くのか、乗り越えるのか、そんな心配ばっかり。
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大日岳手前
鎖場でなくても常時これくらいの勾配の斜面を登り下りして進んでいく。
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そしてまた、あのピークへ向けて登っていく。
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太古の辻
ここから南奥駈。
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また、あの山を乗り越えることになりそう。
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来る前に地図をじっり見て、こんな山道ばかりだと想像していたが、やっと想像どおりの山の上の道です。
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まっすぐではないけど、道は遥か先まで見えてさみしい。じつにさみしい。
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天狗山
ここで笹の葉に隠れてわずかに、ほんの3センチばかり斜めにせりだしてきている木の根に躓いてしまった。なんとか転倒はこらえたが、体が前後に回転して、荷物の重さに耐えきれなくて、ここでとうとう頭を斜面の下に向けて背中から倒れてしまった。倒れると同時に杖を捨て、両手で笹の根を掴んで、それ以上の移動は防いだ。で、「笹の上で転倒しただけだから、たいしたことはない」と思って斜面の下の方を見たら絶壁だった。そのまま滑って行ったらたいへんなことになっていた。あぶないところだった。いつ何がおこるかわからない。ずいぶん気を付けて歩いているつもりだけど。
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誰にも会わない、実にさみしい。道はどこまでも続いていく。雲に隠れた先も、まだ続いている。
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嫁越峠
天狗の稽古場
1230
子守岳
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それでも誰にも会わなくてさみしい。のどかな道もこの辺までで、先の方に上り下りのルートが控えている。とくに左手の一段高い山の手前がえらく落ち込んでいて、その下りと、それに続く急だろう上りが心を騒がしている。
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涅槃岳
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滝川辻
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涅槃岳への登坂。右の方から強い冷たい強い風が吹いている。天気は晴れてきたり、冷たい霧が出てきたり、いろいろ。
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涅槃岳
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のどかな道が続いていきます。
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証誠無漏岳(しょじょむろう)
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崖の脇の細い道、鎖のない、なんとも怖そうな道です。鎖がない。
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阿須迦利岳
ここを下ると持経の宿に着くはずです。
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持経の宿に到着です。今夜は、この宿を利用させていただきます。
通り過ぎて、水場へ向かいます。
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次に顔洗いに林道を水場へ向けて歩く。400メートルと書いてあった。備え付けのスリッパ履いて水場へ向かう。手と顔とタオルを洗った。
1821
小屋にはいり、ひと息つく。まずは充電。充電装置のスイッチの場所がわからずに、しばらく考え込んだ。何のことはない、装置の全面にちいさなスイッチがあり、それを押すとオレンジランプがついた。
その後、スキムミルク入りのアルファ米とグラノーラを煮る。その間、、ストーブに火を入れて待つ。食べて。明日の水を沸かして、登山靴をストーブにかざして、タオルなどを干して寝る。
次の日
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