大峯奥駈道 逆峰
2023_05_20〜25 4泊5日
大峯奥駈道は、吉野と熊野を結ぶ約100kmに及ぶ山岳道です。
標高2000mを超える山々、大峯山の山上ヶ岳や弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳などの尾根をたどります。沢を横切るところは1か所もありません。登り下りが多く水平移動はなかなかはかどりません。今回、歩いてみて概ね全長100km程度、熊野古道の中でも最も険しいルートと言われています。
ご存知のとおり、ここは世界遺産です。2004年7月7日、ユネスコの世界遺産リストに「紀伊山地の霊場と参詣道」が登録されました。その中に大峯山脈を通る「大峯奥駈道」が含まれました。
道としての登録はスペインとフランスを結ぶ「巡礼の道(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)」とここだけです。
この道は、往来に便利さを求める他の街道とは違う意味を持っています。道を歩き自然と対話することで得られる非日常的な体験を通した宗教的感覚の昂揚に価値を置きます。そして、あえて険しい行程が選ばれています。また踏破した回数が重んじられます。
私は今回がはじめての縦走、一度でも下見ができていれば水場、小ピークの状況などが把握でき、ペース配分、持ち物の量などがわかるのですが、遠くて、それができなかったため、ネットでの下調べ、全く離れた山々でのトレーニングを元にした計画と実行、一発勝負となりました。
通過した市町村は奈良県・・・吉野町、川上村、黒滝村、天川村、上北山村、下北山村、十津川村、和歌山県田辺市・・・本宮町(田辺市)などです。
山岳縦走については天気が悪い場合、停滞日がおきてきて日程が伸び、必要な食料が多くなり、荷物の重さが増し、歩くスピードが落ちてさらに日程が伸び、なおいっそう荷物が増える悪循環に陥いるのです。
しかし、今の時期、つまり5月の終わりから6月のはじめにかけては日本全体を高気圧が覆い、昨年もそうでしたが、天気の良い暖かい日が何日か続くことがわかっています。
晴れた暖かい日が続くということは水の消費が増え、背負う水の重さが増すのですが、背負って歩く防寒具と雨対策グッズの重量、雨の中のテント設営の手間、濡れた衣服の持ち運びなどの負担を軽くできるのでメリットの方が大きい。日は長く、行動時間もたっぷりとれる。雨の日に比べて歩きやすく、危険も少なく、歩行距離も伸びます。
ただ、その晴れの続く日々がいつやってくるかはわからないので、まずはいつでも出かけられるように体力をつけて、晴れの続く予報の出る時期を待ちます。晴の日が多いと思われる今の時期を選んで、今回3年間温めてきた計画を実行に移すことにしました。
年に一度くらい、このような「自分だけの催し」を作っておけば、生活に刺激が出きてきて、毎日の体力増強活動に励みも出てきます。「自分だけの催し」を考え出す作業も生活の中に小さな目標ができ、日々のささやかな楽しみともなります。
どんな計画でも必要最低限のテント、寝具、予備の食料は必要ですが、体力をつけて、天気の良い、あたたかな日に、できるだけ荷物を軽くして、いっきに駈け抜けるのがベストと考え、さらに初日の行動時間を長くするために夜行バスを使うことにしました。
エスケープルートはいくつか心づもりがあります。これを使う場合は緊急の場合です、バス停までが遠いのでタクシーを使うことになるでしょう。
もし、本宮までたどり着いた場合、どのように帰ってくるか、これこそ、その時に考えます。一応新宮までのバス時刻などを調べてはおきます。
4泊5日の行程です。
移動日 新宿バスタより奈良へ向けて夜行バス
近鉄桜井駅で下車(大和八木駅の方が良かったかも)
近鉄線で吉野駅まで
1日目 吉野駅から洞辻茶屋まで
2日目 洞辻茶屋から楊枝ケ小屋まで
3日目 楊枝ケ小屋から持経の宿まで
4日目 持経の宿から玉置山展望台まで
5日目 玉置山展望台から熊野本宮まで
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できるだけ軽く軽くを目標に持ち物を整える。「これがあると便利」「何かあったらどうしょう」という考えは捨てて、「これは代用できる」というものは置いていきます。それでも結果的には食料が多すぎた。
1145
計 アルファ米15食+予備4食=19食
スキムミルク+グラノーラ+ラーメン3
グラノーラ、コーヒーシュガー、。
メモ・・・・アルファ米は袋から出してまとめてストックバックに入れた。グラニュー糖、タオル2枚追加、はし、短パン、バーナー、ボンベガスの必要重(10g×19食×1.5=285g)、グラノーラ、防水袋(足袋と小物袋)、ラーメン、スキムミルク、モバイルバッテリー、パンツ、石鹸、うがい用塩、葛根湯、ポンチョ、リンデロンVG、ラーメン3つに減らす。
蛋白質はスキムミルク ビタミンはグラノーラ 脂肪がない。
蛋白質はひき肉を炒めて干して持っていきたかったが作れなかったし、重いのでやめた。そして干し魚類も準備できなかった。
重さ テント0.8 100均シート0.15
着替え1.5 シュラフ0.75
スマホ0.3 予備0.2 充電器0.35
食料品4.0 ボンベ他0.7
カメラ類0.7
水
リュック 0.85 計10.3kg
持たないことに決めたもの・・・・レトルト食品、羊羹、カロリーメイト、おさかなソーセージ、何度か歩く準備、練習をしました。
長距離--
御嶽駅⇒高尾山口駅
。同じく長距離--
阿蘇南カルデラ
。荷物背負って--
中山公園から黒原山周回。
同じく荷物--
市房山
そして前日の夜です。
新宿⇒吉野
2158
山手線で新宿へ。南口を出たところがバスタ新宿
2200
バス予定
(3列席)やまと号≪2便≫11号車
4A 3列独立シート★車内トイレ付
バスタ新宿23:15発
近鉄桜井駅06:40
2303
23時15分発なので、ずいぶん時間がある。4階の出発ロビーの奥の通路に座るところがある。ただ、長い大理石の腰掛になっていて、尻がつめたく長時間座っていることはできなかった。
次の日
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