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自転車で四国お遍路八十八か所めぐりをやってみました。
この遍路道をどれだけたくさんの人たちが歩いたことでしょうか。何百万人の、あるいは何千万人かもしれない人たちが、さまざまな思いを抱いて歩いた道があり、それを受け入れてきた四国の人たちがいます。今回私は自転車を使わせてもらいます。ロープウェイは使いません。全ての坂、自力登山です。
さて、これは私のことですが、お遍路は、毎日毎日、することがいっぱいあり、体も動かす、それが健康によい。朝、宿を出発したら、すぐに昼飯の心配をしなければならないし、飲み物の心配もしなければならない、地図もみなければならない、忘れ物して引き返すこともある。トイレの心配もある。寺に着いたら、グッズを出して、お線香に火をつけたり、ローソクをともす、経を唱えたり、納経所へ行ってサインもらったり、100円玉の心配をしたり、今夜泊る宿の心配をしたり、天気の心配をしたり、道に迷ってウロウロすることもあるし、場合によっては、またまた、引き返すこともある。・・・やれ、荷物が重い、豆ができた、疲れた、喉がかわいた、と、目の前に起きてくる事柄を、ひたすら、こなしていきます。そして、明るい間はずっーと体を動かしている。宿に着いて風呂にはいって食事して、横になると、すぐ寝付く。あれこれ過去のことを悩み考えている時間は少しもないし、遠い将来のことを心配する暇もない。休ませると、すぐに、あれこれ悩もうとする脳みそに、少しの休む暇も与えず、先へ、先へ、先のことだけ考えさせる、お遍路は、たいへん健康的です。

さて、自転車で問題になるのが坂のぼり。

焼山寺、鶴林寺、太龍寺、神峯寺、横峰寺、雲辺寺などの坂、すべて自転車か、歩きかの自力で上ります。

自転車遍路は坂との戦いです。
太龍寺へ・・・
鶴林寺から下りてくると、すぐに水井橋という橋を渡ります。
歩き遍路の方々は、この水井橋を渡って一直線に山を登って行きます。
ロープウェイは、山の真反対の位置から逆に上ってきます。

自転車は、山を左へ90度ぐるりとまわって、絶壁みたいな急坂、細い車道を上っていきます。
荷物が、ギャ比が、貧脚が・・・、なかなか漕げません。
結局、押す、押す、押す、時々、乗ってみるが、すぐに押す。
ほとんど押して、どうにかこうにか太龍寺へ・・・。

自転車遍路は、美しい景色の中をのんびり走る、のどかな旅でもあります。
室戸岬へ・・・
その日、恵比寿浜を暗いうちに出たロードバイクは室戸岬に向けて快調にとばします。
道は陽がまぶしい方向に、まっすぐ、時々、大きくうねって、はるかに続いています。
この地区は、歩きの人も自転車もルートが重なり合います。
軽く声をかけ、挨拶をし、歩き遍路の方々を順に追い越していきます。
小さな岬を曲がると、その先に、さらに、次の岬へ向かう歩き遍路の方々の後ろ姿が現れます。
楽しいツーリングです。
来てよかった・・・、と、心から、そう思います。

総距離1570km、テント宿泊、ビジネスホテル、民宿の組み合わせで、通し打ちをしてみました。
ケーブルカー、ロープウェーは使わず、自転車と歩きの、21日間お遍路の記録です。


いろいろな人に親切にしていただいた、楽しい遍路でした。

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そして、まとめ


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航空機輪行で、羽田から高松空港へ。
自分に、お遍路ができるのか・・・・、
心配だらけの遍路のはじまりです。


83番札所から開始、
宿泊は、キャンプ場かホテルを利用。
4、5日に1回ホテル泊まりの予定。

自転車で行くと決めたわけだから、自転車でまわりますが、さらに、いくつか決め事を作ります。
@焼山寺、鶴林寺、太龍寺、神峯寺、横峰寺、三角寺、雲辺寺、八栗寺は自転車で上る。 屋島寺は歩く。
A適当なホテル、民宿がないところはキャンプする。野宿はしない、キャンプは必ずキャンプ場を使う。
公園や休憩所などに泊まったりしない、はじめから善根宿を考慮に入れたような計画はたてない。
B1日60キロ以上は走らない。
C走るコースと同じ条件で、行く前に走ってみる。坂も、天気も、食事も、宿泊も、同じ条件でテスト走りしておきます。
というかんじで、あとは行くだけ、というところまで準備します。
行けば、なんとかなるだろう、で、行って、ドタバタしないようにします。

坂道について書きます。
自転車で上った坂、焼山寺、鶴林寺、太龍寺、神峯寺、三角寺、雲辺寺、八栗寺について簡単に書きます。
ギヤは前輪30×後輪27。ロードバイク、タイヤ700C×28、前後キャリア付き。

★焼山寺の坂…………途中のすだち館という善根宿に荷物を置かせてもらって上りました。
押さなければいけないようなところはない。 ロードバイクでは、さほど問題になるような坂ではありません。

★鶴林寺の坂…………荷物を積んだまま上りましたが、あちこちで押して、寺の直前でさらに押しました。

★太龍寺の坂…………この坂の下調べにいちばん時間を割きました。なかなか記録がないのです。ストリートビューも、坂の上り口までしかありません。ほんの数人、自転車で上った人の記録がありました。その記録と車で上った方のGPSログを頼りに、だいたいのイメージを作り上げました。
当日、天気が良かったのも幸いしました。
途中に荷物を置いて上りました。あちこちで押しました。ここは急勾配です。奥多摩の御岳山の参道が上れれば大丈夫です。
ただし、途中に荷物を預けたとしても、お遍路ですから、 ある程度の荷物は残ります。それを持ってです。
和田峠やヤビツ程度ではだめ。鋸山林道より急勾配です。

★神峯寺の坂…………坂は、その勾配と長さ、路面の状態のほかに交通量が問題となります。太龍寺の場合、ほとんどロープウェイに吸収され、歩く道は別にありますので、交通量は少ないとみました。しかし、ここ(神峯寺の坂)は車道と、その車道を突き抜けていく歩道しかなく、車がたくさん通るはずです。・・・団体さんが宿の食事を終えて、大型バスで上ってくる時刻までに上ってしまうのがベストなようです。
町の中のみやげ物店に荷物を置かせてもらって上りました。
勾配はそれほどでもない、鋸山林道程度です。

★横峰寺の坂…………荷物をビジネス旅館小松に置かせてもらって上りました。
距離が長いですが、鋸山林道程度。重い荷物さえなければ、さほどつらい坂ではありません。

★三角寺の坂…………急勾配なのは集落を抜けるまでで、
林道にはいってしまえば、ほとんど平地。

★雲辺寺の坂…………距離は長いですが、勾配は急ではない。
ここでは荷物としてのキャンプ用具は送り返していましたので、
荷物はリュックサックの中身くらい。問題ない。

★屋島寺の坂…………行くには自動車専用道路を使うか、歩くかしかありません。
自動車専用道路はオートバイ125cc以下は通行できません。もちろん自転車も通行不可です。歩きます。

★八栗寺の坂…………ケーブルカーを使うか、ケーブルカー横の道を無理して上るか、一般道を使うかですが、
今回は一般道を自転車で上ります。荷物満載でショートカットで農道を上りましたので、一般道より急勾配でした。
農道部分は、ほとんど押して、県道145号にはいってからも、かなりの区間、押して上りました。

★出釈迦寺の奥の院の坂…………ものすごい坂です。勾配の表現には、段差のない階段をイメージするのが適当なようです。
ほとんど全部押しました。押して上って、押して下りてきました。


以上が坂の報告です。それでは1日目からご覧ください。・・・・・1日目



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